CONFLEX マニュアル

強制構造変形キーワード(Constraint Driving Keywords)

キーワード オプション 説明

CONSTR_BOND=

CONSTR_DIST=

(I,J,STA,TER,STP,FK)

I-J間(結合している必要は無い)距離に制限を加えて段階的に変化させた、制限付き最適化を実行する。

STA:初期値(単位はÅ)

TER:終値(単位はÅ)

STP:刻み幅(単位はÅ)

FK:力の定数(デフォルト値は10,000 (kcal・mol-1・Å-2)

CONSTR_ANGL= (I,J,K,STA,TER,STP,FK)

I-J-K角(結合している必要は無い)に制限を加えて段階的に変化させた、制限付き最適化を実行する。

STA:初期値(単位はdeg)

TER:終値(単位はdeg)

STP:刻み幅(単位はdeg)

FK:力の定数(デフォルト値は 10,000 (kcal・mol-1・rad-2)

CONSTR_TORS= (I,J,K,L,STA,TER,STP,FK)

I-J-K-L二面角(結合している必要は無い)に制限を加えて段階的に変化させた、制限付き最適化を実行する。

STA:初期値(単位はdeg)

TER:終値(単位はdeg)

STP:刻み幅(単位はdeg)

FK:力の定数(デフォルト値は1,000 (kcal・mol-1・rad-2)

CONSTR_OOPL= (I,J,K,L,STA,TER,STP,FK)

I-J-K平面とL番目の原子により定義される面外角(結合している必要は無い)に制限を加えて段階的に変化させた、制限付き最適化を実行する。

STA:初期値(単位はdeg)

TER:終値(単位はdeg)

STP:刻み幅(単位はdeg)

FK:力の定数(デフォルト値は1,000 (kcal・mol-1・rad-2)

CONSTR_PHI5= (I,J,K,L,M,STA,TER,STP,FK)

5員環の位相角に制限を加えて段階的に変化させた、制限付き最適化を実行する。

STA:初期値(単位はdeg)

TER:終値(単位はdeg)

STP:刻み幅(単位はdeg)

FK:力の定数(デフォルト値は1,000 (kcal・mol-1・rad-2)

Stochastic Kickキーワード

キーワード オプション 説明
KICK

構造最適化を行う前にStochastic Kick法により構造に摂動を与える。

乱数のシード値はデフォルトで“123456789”。

KICK= n 乱数のシード値nを指定する。
KICK_RESET 各乱数発生時のシード値を変更する。シード値の初期値はデフォルトの値である。
KICK_RESET= n 各乱数発生時のシード値を変更する。シード値の初期値nを指定する。
KICK_FACTOR= f

Stochastic Kick法で使用するベクトルの大きさはデフォルトで0.01 Åである。

係数“f”を指定することにより、ベクトルの最大値が0.01*f Åに設定される。

動的反応座標(Dynamic Reaction Coordinate, DRC)計算キーワード

キーワード オプション 説明
DRC DRC計算を実行する。
DRC_SMODE= n

DRC計算に用いる振動モードの番号を一つ指定する。

デフォルト:1

DRC_MMODE= n1,n2 n1からn2までの複数の振動モードを混合してDRC計算を行う。
DRC_NSTEP= ff.ff

DRC計算の時間刻み幅(単位はps)を指定する。

デフォルト:0.0002

DRC_TERMN= ff.ff

DRC計算の終了時間(単位はps)を指定する。

デフォルト:4/(νi*c)(νiは選択した振動モードのうち振動数が最も低いモードの振動数、cは光速)

DRC_TEMP= ff.ff

DRC計算中の温度(°C)を設定する。

デフォルト:25.0

DRC_SCALE= ff.ff

振幅のスケーリングファクター値を設定する。

設定しない場合は、選択した振動モードの振動数の和と運動エネルギーの和から算出する。

DRC_KICK= ff.ff 振幅のスケーリングファクターを求める際、振動数の和を使う代わりにこのキーワードで設定した値を用いる(単位はkcal/mol)。
DRC_PHASE= (ff.ff,...)

各振動モードに対して位相角(単位は°)の設定を行う。

デフォルト:-90

SNAPSHOT= n

座標データを何ステップ毎に出力するかを指定する。

デフォルト:100

外部プログラム(Gaussian 09, 16)呼出機能の設定キーワード

キーワード オプション 説明
EXTERNAL_PROGRAM= GAUSSIAN 計算に用いる外部プログラムを設定する。
EXT_GAU_ROUTE= (“...”) Gaussianのルートセクションを指定する。
EXT_GAU_LINK0= (“...”) GaussianのLink0コマンドを指定する。
EXT_GAU_COMMENT= (“...”) Gaussianのコメントを指定する。
EXT_GAU_CHARGE= n 系の電荷を指定する。
EXT_GAU_SPIN= n 系のスピン多重度を指定する。
EXT_GAU_HEADER_FILE= ファイル名 Gaussianの入力ファイルのうち、座標データより上に記すデータ(ルートセクション、コメント、電荷とスピン多重度)を記載したファイル名を指定する。
EXT_GAU_FOOTER_FILE= ファイル名 Gaussianの入力ファイルのうち、座標データより下に記すデータ(基底関数やECP、溶媒効果等)を記載したファイル名を指定する。
EXT_PREOPT=

ON

OFF

外部プログラムを呼び出す前に、分子力場で構造最適化を行うかどうかを指定する。

デフォルト:ON

EXT_GAU_SCRDIR=

※Windowsのみ

ディレクトリーパス

出力ファイルと中間ファイルを保存する場所を指定する。

デフォルト: %GAUSS_EXEDIR%¥Scratch

EXT_JOB_COM= (“...”)

シェルスクリプトやジョブスケジューラーで実行したい場合の、実行コマンドを設定する。ジョブスケジューラーのコマンドを設定する場合は、インタラクティブに実行するオプションを必ず加える。

設定例:

Univa Grid Engine:“qsub -sync yes”

Platform LSF:“bsub -K <”

EXT_JOB_FILE= ファイル名 シェルスクリプトやジョブスケジューラーで実行する際の設定を記したファイル名を指定する。

その他のキーワード

キーワード オプション 説明
FILE_TYPE=

MOL

MOL2

PDB

CIF

CMF

AMBER

分子構造の入力に使用するファイル形式を指定する。

デフォルト:MOL

TIME=

例:TIME=10.00D

f.ff

ジョブを実行する際の全CPU時間をf.ff秒(デフォルト)に制限する。

T=f.ffD、T=f.ffH、またはT=f.ffMとすることで、計算時間をそれぞれf.ff日、f.ff時間、f.ff分に指定することができる。

このTIMEキーワードを指定しない場合は、制限時間はデフォルトで3日(=259,200秒)に設定される。

DEBUG 全てのサブルーチンについてデバッグ用の情報を出力する。DEBUG=ALLと同じ。
DEBUG=

CONCHK

HYBRID

DEFINE

CLASSALL

CLASS[0-8]

CLASSPPP

SYMM

EVAL

OPT

SCFMO

ALL

各サブルーチン(CONCHK, HYBRID, DEFINE, CLASSALL, CLASS[0-8], CLASSPPP, SYMM, EVAL, OPT, ALL, NEWTON)について、デバッグ用の情報を出力する。

PRINT=

NOPRINT=

INPUT

MODE

LATEST

PARAM

SYMM

NEGEIG

SCFMO

出力する情報の詳細を指定する。